世界遺産!バチカン市国『ラファエロの間』

どうも~ジーナ(@JiNA_0318)です☻

今回はバチカン美術館内にある「ラファエロの間」をご紹介します。

前回ご紹介したタペストリーと地図のギャラリーから向かうと、途中で「ソビエスキ王の間」と「インマコラータの間」を通ったので、こちらもご紹介したいと思います~

「ソビエスキ王の間」

ポーランド王・ヤン3世ソビエスキは、オスマン帝国との戦いで活躍した英雄です。

こちらの部屋には、その戦いで勝利を掲げた絵が飾られているのですが、私は天井に見とれてしまい、肝心の絵を写真に収めるのを忘れてしまいました。

次回は必ず写真に収めたいと思います!

「インマコラータの間」

インマコラータとは無原罪という意味で、聖母マリアが処女にしてイエスを身ごもったことを作品に残した部屋です。

壁に描かれるフレスコ画は、ローマ教皇ピウス9世に依頼され、フランチェスコ・ボデスティによって描かれた作品です。

中央に飾られている聖母マリア像が印象的なこちらの部屋は、1854年に聖母マリアが無原罪で御宿りの教義が布告され、記念として造られました。

「ラファエロの間」

ローマ教皇ユリウス2世に呼ばれてローマを訪れたラファエロは、居室に絵を描くように依頼され、宮廷画家として活躍します。

ラファエロの間は4つの部屋に分かれていて、制作順は、著名の間➔ヘリオドロスの間➔ボルゴの火災の間➔コンスタンティヌスの間となっています。

しかしコンスタンティヌスの間を製作途中に、ラファエロが37歳という若さで病死(熱病)してしまい、こちらの部屋はラファエロの弟子であるジャンフランテェスコ・ペンニとジュリオ・ロマーノとラファエリーノ・デル・コッレによって完成されました。

今回は私が見学したルート順に、ラファエロの間をご紹介していきます~

「コンスタンティヌスの間」 (1517年~1524年に制作)

まず始めにご紹介するのが、ラファエロが製作途中で亡くなってしまい、弟子によって完成された、コンスタンティヌスの間です。

こちらはラファエロの間の中で1番大きな部屋となっていて、ローマで初めてのキリスト教皇帝となったコンスタンティヌス帝の生涯を描いた部屋です。

大きな壁には「コンスタンティヌス帝の洗礼」「ミルヴィオ橋の戦い」「十字架の出現」「コンスタンティヌスの寄進」と4面に描かれていますよ~

私が撮った写真は「コンスタンティヌス帝の洗礼」です。

ローマ帝国は約300年キリスト教徒を迫害した歴史があるのですが、初めてのキリスト教皇帝となったコンスタンティヌス帝が、亡くなる直前に洗礼を受けているシーンが描かれています。

「ボルゴ火災の間」 (1514年から1517年に制作)

「コンスタンティヌス帝の間」の次は、ラファエロが3番目に制作した「ボルゴ火災の間」へと進みました。

こちらの絵は847年に起きたボルゴ地区の火災で、教皇レオ4世が十字を切り沈めたという奇跡を描いた作品です。

少し分かりにくいのですが、絵の中央上部分で、窓から十字を切る教皇レオ4世の姿が描かれています。

そして、こちらはボルゴ火災の間にある「オスティアの戦い」です。

849年にオスティア沖で起きたサラセン海賊との海戦が描かれていて、絵の左側に教皇レオ4世の姿を見ることができます。

「ヘリオドロスの間」 (1511年~1514年に制作)

「ボルゴ火災の間」の次は、ラファエロが2番目に制作に取り掛かった「ヘリオドロスの間」へと進みました。

こちらの絵は「ヘリオドロスの追放」

ユダヤの歴史書・マカバイ記に登場するヘリオドロスが、エルサレム神殿の財宝を奪おうとして、騎士に追い出されるシーンを描いています。

こちらの絵の左側にも、教皇ユリウス2世が描かれているのが確認できます。

そして、こちらの絵は「ヘリオドロスの間」にある「ボルセーナのミサ」です。

1263年にイタリアのボルセーナ聖堂でミサを行っている際に、聖体のパンから血が流れ出たという奇跡を描いた作品です。

こちらの絵の右側にも、教皇ユリウス2世が描かれています。

「著名の間・聖体の論議」

「著名の間」 (1508年~1511年に制作)

「ヘリオドロスの間」の次は、ラファエロが1番最初に手掛けた「著名の間」へと進みました。

こちらの部屋は教皇ユリウス2世の書庫で、学習の部屋として使われていました。

もともとは公式書類の著名が行われていた部屋であったことから、「著名の間」という部屋の由来になっています。

ラファエロがこの部屋で1番最初に取り掛かった作品が、「聖体の論議」です。

こちらの絵は上部に天界・下部に地上が描かれていて、イエス・キリストの足元に描かれているのは、聖霊を表す鳩です。

父なる神とその子であるイエス、そして聖霊の鳩が描かれていることで、「三位一体」を表している作品です。

イエス・キリストの周りには、父なる神・聖母マリア・洗礼者ヨハネをはじめ、預言者や使徒が描かれていて、地上では三位一体についてアタナシウス派とアリウス派が論議をしている風景が描かれています。

<天界に描かれている人物>

イエス・キリスト

聖体の論理の中央に描かれているのが、神の子イエス・キリストです。

イエス・キリストの頭上に描かれているのが父なる神です。

洗礼者ヨハネ

イエス・キリストの右側には

新約聖書に登場する預言者ヨハネが描かれています。

聖母マリア

イエス・キリストの左側は、神の子を誕生させた聖母マリアです。

天界の1番右側:聖パウロ

ユダヤ教からキリスト教へと回心し

初期キリスト教の使徒であり、新約聖書を書き著したうちの一人。

天界の右から2番目:アブラハム

五大預言者のうちの一人であるアブラハムは、信仰の父とも呼ばれる。

天界の右から3番目:聖マタイ

新約聖書の福音書に登場し、イエス・キリストの十二使徒のうちのひとり。

天界の右から4番目:モーゼ

旧約聖書に登場するモーゼは

キリスト教だけでなくユダヤ教やイスラム教にとっても重要な預言者。

天界の右から5番目:聖ラウレンティウス

火傷・熱病・火事から守ってくれるローマの守護聖人。

熱した鉄格子で拷問を受けるが、奇跡が起きて痛みを感じることなく殉職。

天界の右から6番目:ユダ・マカバイ

マカバイ記に登場する英雄。

紀元前167年にユダヤ人がセレウコス朝に対して反乱を起こし

その戦いの延長線となるマカバイ戦争の指導者。

天界の右から7番目:預言者エレミア

三大預言書の1つである「エレミヤ書」に登場し、旧約時代の中で重要な人物。

天界の右から8番目:聖ステファヌス

新約聖書に登場し、キリスト教徒の中で初めての殉職者となった人物。

天界の右から9番目:ダヴィデ

旧約聖書に登場する古代イスラエルの王。

天界の右から10番目:福音書記者ヨハネ

福音書を手掛けたうちの一人で、「ヨハネ福音書」の記者。

天界の右から11番目:アダム

創世記に登場するアダムは、創造主ヤハウェによって創られた初めての人間。

天界の右から12番目:聖ペトロ

十二使徒のうちのひとりである聖ペトロは、イエス・キリストの最初の弟子。

サン・ピエトロ大聖堂は聖ペトロのお墓の上に建てられた。

「著名の間・アテネの学堂」

次にご紹介する作品が著名の間にある、「アテネの学堂」です。

こちらの作品は「聖体の議論」を描き終えた後に、向かい側に描いた作品で、ラファエロの作品の中でも最高傑作と言われています。

古代ギリシャの哲学者や数学者などが描かれていて、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロをモデルにした人物もいて、50人以上の学者が議論し合っている様子が描かれています。

作品の舞台となったのは、まだ完成されていないサン・ピエトロ大聖堂で、ラファエロが完成図を予想しながら描いた作品です。

プラトン(レオナルド・ダ・ヴィンチがモデル)

古代ギリシャの哲学者で、ソクラテスの弟子・アリストテレスの師。

左手には自らが書いた「テイマイオス」を持っています。

アリストテレス(ミケランジェロがモデルと言われています)

古代ギリシャの哲学者で、プラトンが師となり

アレクサンドロス3世の家庭教師。

左手には自らが書き息子の二コマコスが編集した

「ニコマコス倫理学」を持っている。

ヘラクレイトス(ミケランジェロがモデル)

古代ギリシャの自然哲学者で、「万物流転」という思想を持つ。

世間から逃れ静かに暮らし孤高の生涯を送った。

ピタゴラス

「ピタゴラスの定理」で知られる、古代ギリシャの数学者。

ほかにも音律を発見したり、「ピタゴラス教団」という学問所を設立した。

エウクレイデス

古代ギリシャの数学者・天文学者であり、「ユークリッド原論」の著者。

エウクレイデスはラテン語読みで、ユークリッドが英語読み。

ソクラテス

古代ギリシャの哲学者で、弟子にプラトンやアリストテレスを持つ。

悪女として言い伝えられるクサンティッペを妻に持ち

死刑を言い渡され毒ニンジンを飲んでこの世を去った。

ディオゲネス

動じない心を持つことが大切だと考えていた、古代ギリシャの哲学者。

身なりを気にせず住居は大きな樽の中で

犬のように生きることを理想に掲げた「犬濡派」。

哲学者プラトンと何度か衝突し、アレキサンダー3世から尊敬の目を向けられ、

数々の逸話があり「犬のディオゲネス」とも呼ばれていた。

パルメニデス

古代ギリシャの哲学者。

存在するものはある、存在しないものはない、という存在論を説いた。

エピクロス

古代ギリシャの哲学者。

「わずかなもので満足できない者は、何も満足できない」と名言を残す。

肉体的快楽を「苦」・精神的快楽を「快」という思想の快楽主義の哲学者。

イブン・ルシュド

イスラムで代表的なスペイン出身の哲学者・医学者。

ラテン語でアヴェロエスと呼ばれ

「医学百科事典」や「矛盾の矛盾」の著者。

アレクサンドロス3世

通称アレクサンドロス大王は、ナポレオンなどの歴史上人物から英雄として慕われた。

マケドニア王国に生まれ、20歳という若さで父の後を継ぎ王となり、

東方遠征で小アジアとエジプトを征服し、エジプトのファラオでもある。

哲学者ヒュパティア

図書館の所長を務めていたアレクサンドリアのテオンを父に持ち、

ローマ帝国のアエギュプトゥスの数学・天文新プラトン主義の哲学者。

新プラトン哲学主義学校の校長となったが

馬車で学校へ向かう途中でキリスト教の迫害によって虐殺された。

ラファエロ

アテネの学堂の右隅には、ラファエロ自身が描かれていますよ~

黒いベレー帽を被り、目線をこちら側に向けていて

ラファエロの遊び心を感じる作品です!

こちらの写真は「著名の間」の天井画です。

丸い枠に描かれている作品は、哲学・神学・詩学・法学を象徴する絵が描かれています。

その他にもアダムとイブや、ソロモンの審判なども描かれているので、著名の間を訪れた際は是非天井も見上げてみてくださいね!

そして著名の間を後にすると、「ウルバヌス8世の礼拝堂」へたどり着きました。

こちらも素敵な天井画が描かれています。

部屋の一角には「キリスト降架」が飾られています。

今回はここまで!次回はシスティーナ礼拝堂をご紹介します~

お楽しみに~☺

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